2005年4月26日

変化していく柔軟さ

プロ野球ヤクルトの古田選手が2000本安打を達成した。
大学を出、更に社会人野球を経験した人では始めての記録だそうである。
この人、記憶に残るのは、野村監督時代に、いつも野村監督の前に座らされて、現場教育ならぬ、野球術を指導受けていた姿である。
ある意味で、羨ましいなと思っていた。
野村監督により、ID野球の薫陶を受け、泥臭い選手心理や配球術などの理論を学んだのだと思う。
新聞を見ていたら、入団時に色んな屈辱を味わい、それをばねにして頑張ったのだと書いてあった。
野村さんも当初は古田の入団に反対だったそうである。

しかし、面白いのは,早い時期にスタイルが確立されてなかった事が幸いし、貪欲に他人の野球術を学び、どんどん自分を変化させていく柔軟さが彼を大きく変えていったと言うことである。
同僚の道具は必ず手にし、研究熱心だそうである。40歳を目前にして、彼の好奇心はなお衰えずである。

ある意味、(失礼ではあるが)平凡な人間でも好奇心をずっと維持し、弛まぬ努力の蓄積をすることにより非凡な花を咲かせられたと言う(貴重な)事実であり、個人的には、とてもうれしい話である。
絶えず自分を変化させていく柔軟さと言うのは大きな才能の一つかもしれない。

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JR福知山線の脱線事故

昨日は朝から出張で、家に帰るまで気が付かなかったが、JRの福知山線で大きな脱線事故が起きている。
脱線した列車がマンションに激突し、死者70人、負傷者400人以上を出している。
恐らく、JR始まって以来の大事故になるのではないかと思われる。

原因は究明中なので、はっきりとした事はいえないが、スピードの出し過ぎ説、置石説、車両故障説、など諸説が飛び交っている。ニュースでも放送局により、ニュアンスが若干異なっており、解説の学者も力点の置き方が多少違うように見える。

気になるのは、運転手が遅れを取り戻す為に、(本来、最優先すべき)安全確保を怠ったのではないかと言う点である。
TVのニュースでは若手の運転手だから、運転未熟だとか、路線の状況把握が不十分だとか言っているが、JRの運転士の免許は恐らく、そんな甘い物ではないと思うし、それなりの訓練も積んでいると思う。

もし、運転士が、遅れの取り戻しと、安全確保のトレード・オフの選択を(瞬時の判断で)間違ったとしたら、何が原因なのだろうか?

現場行動に於いて、何を根拠に判断したのか?現場に於ける暗黙の価値観とは?規定、明文化、徹底されていたのか?等等、他人事でない心配が胸をよぎる。

人間が、いざという時に、とっさの判断をする。その時に適切な行動を起こせるか否か、それを支えるものは何か。
正論を吐くつもりは無いが、日頃からの判断の積み重ね。いい加減に放置しない落穂拾いの精神。それらを集大成した企業文化、風土と言ったものにまでなるのではないかと思う。

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2005年4月16日

対中投資の直面する経営課題

愛知大学 現代中国学部の服部教授の題記の話を聞き、議論をさせてもらった。
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熱弁を振るう 服部教授

直近のデータによると、中国は貿易で日本を抜きUS、ドイツに続き、世界3位になった。
然らば、中国経済は本当に強いのか?
中国指導部の認識は「大きい事は強い事ではない」そうである。

何が欠如しているのか。
不均等な総合国力を風船球(中国)とゴルフ球(日本)にたとえる。風船球は大きいが弱い、ゴルフ球は小さいが強く遠くまで飛ぶ。中国にはまだ有名なブランドが無く、60〜70%は日本のブランドの組立てだそうである。
また、グローバル化時代の国際競争力の脆弱性(産業、輸出、技術、人材、情報など)がある。
従って、企業の自立と競争力増強に一生懸命努めているという状況である。

どう高めるか。。廝圍浪談舛砲茲蟯覿箸鮃餾欟チ茲砲気蕕掘↓¬臼調覿函淵屮襯献腑錙砲良床舛鮟纏襦米党許可)し、4覿噺限の強化(私有財産権の容認と継承権の保護)を図るというステップで展開している。

こうなると、社会主義の特徴である計画経済、土地などの公有制、分配の公平性が無くなり、もう社会主義の国とは言えないな。

この1週間の暴動をどう見るか?
特色は
・暴徒化したこと。(中国での民衆の暴徒化は、USによる1999年のベオグラードの中国大使館誤爆事件以来だそうである)
・デモが政府から暗黙に認められている事(中国ではデモは禁止されている)

何故この時期か?
尖閣列島や、教科書問題は全て以前からある問題で、いきなり爆発するのはおかしい。
やはり、常任理事国化反対のアピール力強化。日本の政治的影響力阻止であろう。
韓国の竹島問題というちょうどタイミング良い契機があったため。

ただし、中国政府も色んなリスクを負うことになる。
・オリンピックの治安に対する不安を国際的に与える。
・対中投資の停滞。
・内部に経済格差問題が内在し、いつ何時政府に対する不満へと変化するかもしれない。

いずれにせよ日本が尊敬される国ではないとされている問題であり、根も深い。

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2005年4月15日

MPUF研究会

夜の時間が空いていたので、久しぶりにMPUFの研究会に顔を出した。
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新宿にあるMSビル

テーマは 「ユーザ主導によるIT利活用プロジェクト」 である。
講師の主な論点は以下である。
かつて無い複雑で不透明な環境下、正解の無い時代と言われている。
こういう時は、ユーザ主導による明快な業務要件が必要である。ベンダー主導のIT調達では、
ベンダー依存体質になり、
・曖昧な情報企画、曖昧な要件定義
・業者依存の予算見積、予算措置
・丸投げ開発
などにより、納期遅れ、予算超過、品質不満が頻発する。
ベンダーにもユーザをスポイルしてきた責任がある。
ユーザとベンダの役割分担を明確にし、これからは、ユーザが主体的に自らの仕事を見直し、
業務要件を記述し、ユーザ自らRFPを書くべし。
ハードウェアのように科学的合理主義が成り立つ世界とは違い、業務系の社会科学の世界は必ず各々が矛盾し、バッティングする。皆が分かり合える真理、合理があると思うのは共同幻想に過ぎない。よって、それぞれの立場の課題と解決方針に関する合意形成が重要である。

ユーザ主導のメリットは
・(上記矛盾が無くなり、手戻りなどが無い為)コストダウンできる。
・自分に合った(欲しい)システムが手に入る。
これはシンプルで自明な理屈である。

最近、読んだ大先輩の本の主張とも合致している。

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ERPフォーラムの引継ぎ

会社の代表としてERPフォーラムの理事を4年間務めてきた。
この度、事業部を変わった事もあり、後任のTさんを連れて、港区芝公園にあるフォーラムの事務局に交代の挨拶に行って来た。
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事務局のあるビル

各社の代表の方と様々な、かつ有意義な議論をさせていただいた。
ERP自体も、取り巻く環境もこの4年で大きく変動してきている。これからの進化にもさらに注目していきたい。

どうもお世話になりました。

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2005年4月10日

胎児細胞の利用

NHKTVが 「中絶胎児利用の衝撃」 と題して、中絶胎児から取った神経幹細胞を培養した再生医療についてのドキュメンタリー番組を制作していた。

胎児細胞には、分裂能力が旺盛で、神経や筋肉などさまざまな組織に分化する「幹細胞」が数多く含まれており、これを移植すれば、患者の損傷した組織を再生できるという。

パーキンソン病、アルツハイマー症などの脳神経の難病や視神経の障害で失明した人が視力を回復するなどの劇的な回復例が報告される。

日本ではまだ認可されていないが、中国では手術がたくさん行われており、欧米からも手術をしに、多くの人が入院し、脳梗塞の手術をする例が映し出される。

まだ、動物実験から人への応用へ移っていく段階で、慎重に対応すべき時期のようであり、手術を行った中国の医師も学会では非難を浴びているようであったが、患者サイドでは藁をもすがる気持ちで、そんなに長く待てないというのも理解できる。

日本でも厚生労働省は、死産や中絶された胎児組織の利用に関して専門委員会で議論をしているが、命の尊厳をめぐって議論は続き、結論はまだ出ていない。

かつて無かった夢の治療の実現か、命の尊厳か。まだまだ、時間がかかりそうである。

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美味い店の探し方

TVのグルメ番組で 「初めての場所で、外れの少ない、美味い店の探し方」 を紹介していた。

1.表通りより、一つ裏の通り。1階より、地階や2階にある店が良い。
  立地の悪いところの方が、味で勝負をしないとやっていけない為、努力をしている。
2.厨房が整理整頓されている店。
  これは定番の常識。良い料理人は常に段取を考え、道具を大事にするもの。
3.メニューが印刷物でなく、手書きの店。
  素材は毎日変わるもの。市場で美味いもの、新鮮なものを仕入れていると手書きにならざるを得ない。

以上、参考になりましたかな?

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2005年4月 9日

八十八亭のバター焼き

沖縄の美味い魚介を食べようと八十八亭に行った。

八十八亭http://www.s88.co.jp/yasuhachitei/index.html 

沖縄の魚はカラフルででかいが、南の魚だけに、身がゆるく、大味だと聞いていた。
しかし、連れて行ってくれたSさんの話によると、刺身も醤油で食べるのでなく、味噌和えにすると良いと言う事で、初めて、味噌和えで食べたが、いわゆる地の味として、生きた味がして美味しかった。

もう一つの定番はバター焼きと言う事で、ニンニクの効いたバターで丸ごとダイナミックに焼いたビタローという魚を戴いた。本当に美味でした。
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ビタローのバター焼き

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2005年4月 7日

沖縄へ

仕事で6〜7日の2日間、沖縄へ来ている。
沖縄には花粉症はないらしい。
ここのところ、花粉症に悩まされているので、たとえ、2日とは言え、救われるかな。

久しぶりの沖縄だが、昔と風景がすっかり変わっていた。
空港も一回り大きくなった(?)し、モノレールが開業し、連携する設備(建て屋、モノレールなど)も増えた。

モノレール(ゆいレールという)の、おもろまち駅に隣接するDFS GALLERIA は国内旅行なのに免税ショッピングができる日本初の大型ショッピングセンターである。レンタカーの借り入れ、乗り捨てもできるし、USのような便利な社会資本の充実した街に生まれ変わりつつある。
このセンタにはフードコロシアムという新感覚の食堂街もあり、なかなかおしゃれな街ができたものだ。働いている人も若く、いわゆるイケメンが多く、どこかの外国に来ているような気になる。
沖縄では、歩いていても、すれ違う女性に美人が多い ^^;。性格も気配りのできる、かわいい人が多いように感じる。伝統的な躾のせいかな。
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DFS GALLERIA

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2005年4月 3日

心が通じ合う空間

熊本の老人ホームで壁画を書く画家 古場田 博さんと認知症を患ったホームの老人との心の交流を描いた 「笑顔の廊下」 というドキュメンタリーをNHKTVで見た。

認知症というのは痴呆症のことで、所謂ボケのことである。脳梗塞で倒れて、失語症になったお爺さんや、ご主人を無くした後、急にボケ始めたお婆さんなどが登場する。

ホームの人や、家族がどんなに語りかけても反応が少ない、無表情の老人が、古場田さんが描く壁画をじっと見詰める。古場田さんは、昭和を彩った懐かしいイベントや風景を軽妙なタッチで描く画家である。

http://garage.lib.net/denpaku/index.html 

今回はホームの壁画に昭和30年代の庶民の生活、懐かしい暮らしを描く。

不思議なもので、自分が生き生きと暮らした、昔懐かしい風景を眺めると老人の口が開く。いろいろと語りかけてくる。終いには大きな声で高らかに笑ったり、表情が生き生きとしてくる。

最近、母親を無くした古場田さんは自分の母親と重ねて、ホームの老人に誠心誠意接する。

素直な子供のような目で見つめる老人の眼差しと、懐かしい時代を絵から思い出している(であろう)姿に感動してしまう。複雑な脳の働きや、この老人達の若かりし時の姿などを思い描き、色んな思いが胸の中で交錯する。

心が通じ合う、そのやさしい空間と、それを生み出している心やさしい画家と、製作スタッフのことを思った。

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2005年4月 2日

斉藤 孝の「段取力」

斉藤孝は3〜4年まえは着眼やテーマが面白く、結構その著書を読んでいた。子供に読ませるにも切り口や、テーマがちょうど良かったと言う事もある。
ただ、最近はちょっと乱作気味では?

そんな中、NTVで、彼の段取力を取り上げていた。
彼は、自分の授業で、段取力のトレーニングとして、料理番組(キューピーの3分間クッキング)を使い、倍速度でビデオを見せ、ノートに要領良く段取をメモさせる。
料理番組は段取を考えたり、纏めたりするトレーニングにちょうど良いネタだと言う。

斉藤氏曰く 「技(わざ)ものはやっている内にうまくなる」 そうである。
段取力とはトレ−ニングで一定以上の力がつくと言うわけだ。

料理には 最終ビジョン(出来上がりイメージ) と 素材 がある。その両者をつなぐのが段取である。
段取を考えさせるのにちょうど良いネタというわけだ。

案1でやっていると想定外のことがおきて戸惑う、というのが現実の世界である。その時に、如何に、案1’や案2をイメージでき、実行に移せるか。
これもトレーニングである程度まで強化できるのかな?

仕事全般、人生全般にも通じる事である。

Posted by hirarin at 17:29 | コメント (0) | トラックバック